- 塔の上のラプンツェル
- 英題:Tangled
- 2010年 公開
ディズニー長編アニメ映画のラプンツェル。
主人公の相手役の男性キャラクターが、ディズニープリンセス作品にしては少々珍しいタイプだったのが印象的でした。
いわゆる『残念なイケメン』という感じ。
自分ではキマってるつもりで変顔をかましてきたり。なんか頼りないんですよね。
私は、完璧超人よりもこういうどこか抜けたところのあるキャラクターのほうが好みなので、珍しいとは思いつつも密かにお気に入りだったりします。
あとは、盗賊がたくさん集まっている酒場で、皆が胸に秘めていた夢を語る(歌う)シーンが大好きです。
自分は〇〇な見た目のせいで〇〇な風に見られがちだから、似合わないしやめとこうかな。
自分には無理だよな。
そうやって周りの目を気にして諦めていた夢を、ラプンツェルとの出会いをきっかけに解き放つんですよね。
ラプンツェルは接した人を巻き込んで状況を変えていくだけの魅力があって、惹きつけられてしまう主人公でした。
あと、姫のお供の生き物がカメレオンというのも、珍しいと思ったポイントの一つ。
カメレオンって擬態する生き物ですから、その『周りに合わせて自分を変える』という特徴が、先ほど書いた酒場での件のように『周囲の期待に沿うように自分を抑圧する』ということと重なって見えたんですよね。
ラプンツェルは森の中でツリーハウスに監禁されて生きているわけですから、『唯一のお友達の生き物』はリスでも小鳥でもよかったと思うんです。
そのポジションを他ならぬカメレオンに設定したのは、自己の抑圧とカメレオンの擬態特性を重ねるような意図が制作側にあって、それであえてカメレオンを選んだのかなと思ってしまいました。
カワイイし、そんな意図なかったとしても全然いいんだけどね!笑