- デッドプール
- 英題:Deadpool
- 2016年 公開
Marvelのヒーローたちの中でも一人だけ特に異質な、デッドプール。
MCUなどアメコミヒーローの実写映画が流行るようになってからは、デッドプール実写化の番がくるのを待ちわびていた方もたくさんいらっしゃると思いますが、やっと実現した彼のソロ作品がこの映画です。
過去、某作品の中でスクリーンに登場したこともあったような気はしますが…一旦ノーカウントということで。(笑)
その件については本作の中でも触れられているので、某作品を観ていなくてもストーリーにはついていけますが、観ておいたほうがお楽しみ度はちょっと上がると思います。
個人的には、先に観ておくことをオススメしたいですね。
そもそもデッドプールというキャラクターについてあまり知らないという方は、某作品よりもこの映画から入ったほうがいいかもしれません。
デッドプールの自己紹介を兼ねたような流れでストーリーが進んでいくので、全く知らずに観てもこのキャラクターや世界観の設定は充分把握できますから、心配ないですよ。
そういう方の場合は、次の項目について考えたうえで観るかどうか決めてくださると安心かなと思います。
15禁
デッドプールについて「このキャラもマーベルヒーローの一人らしいね」ぐらいしかご存じない方の場合、この作品をご覧になる前に知っておいて頂きたい点があります。
この映画は全年齢対象作品ではありません。
15禁、つまり15歳未満の方は鑑賞禁止の映画です。
血が飛び散るし、生きたまま燃えるし、体に穴があいて向こう側が見えちゃったりもします。
卑猥なセリフと描写のあるシーンも含まれます。
そんなわけで、グロ耐性のない方は観るのがつらいと思うので、残念ですがそういった繊細な性質の方にはオススメしないでおきます。
とてもお若い世代の皆さんは、15歳になってからね。
デッドプールは確かにマーベルコミックのヒーローではあるんだけど、近ごろ流行りのアベンジャーズの皆さんとは方向性がまるで違うキャラクターなので、彼らの映画のような『ヒーローもの』を期待して観てしまいショックを受ける方もいらっしゃるようです。
ご自身の年齢や耐性とよく相談して、観ても大丈夫そうかどうか判断して頂ければいいなと思います。
大丈夫そうな方は、ぜひお楽しみください!
吹替版、オススメです
字幕版でなきゃダメという強いこだわりがあるのでなければ、この映画は吹替版を観てみることをオススメしたいです。むしろ字幕・吹替両方でもいいよ!
私も、この映画は字幕版と吹替版の両方とも観ました。
普段、私は映画を観るときは字幕版で観ています。
元々はこの映画も字幕版だけ観て済ませる気でいましたが、Twitterで見掛けた前情報のせいで気が変わったんですよ。
その前情報によれば、この映画は吹替版のセリフが元の英語のセリフにかなり忠実で、過激さが損なわれておらずとても笑えるとのこと。
実はその時既に友人と一緒に字幕版の方を観る約束をしてしまっていて、約束の日程は公開日から少し経ってからの日付だったんですよね。
私、楽しみにしすぎてどうしてもその日まで待てず、公開初日に映画館に寄って、吹替版のほうを一人で先に観てしまいました。
吹替版のデッドプールは、大笑いの連続で大満足。
その日はルンルンな気分で帰路につきました。
問題は、友人と観に行った時。
後日、既に吹替版を観ていることは伏せたまま約束通り友人と映画館に行ったのですが…これがあんまり楽しめなくてビックリ。
決して、字幕版がつまらなかったからじゃないんです。
吹替版ではしょっちゅう笑い声が起きていた客席が、字幕版だとずーっと静まり返ってるんですよ。
吹替版の時には笑ってしまったシーンに差し掛かっても、周りはクスリともせず黙って観てるので、自分一人だけ声を上げて笑うわけにもいかず…。
私は笑いの沸点が低くてすぐ笑ってしまうので、ただでさえ、笑いを堪えるのには苦労するタイプ。
この笑える映画を無言で観るというのは、私にはハードルの高い芸当でした。
字幕版のデッドプールを静かに鑑賞なさっていた観客の方々は、何の落ち度もありません。マナー良く観てらしただけですし、映画館で映画を観る時の過ごし方はそれが普通ですよね。
ただ、あまりにも様子に差がありすぎたことで私側が勝手に憚ってしまって、吹替版の時のほうが楽しさの度合いが高かったように感じただけです。
なお、友人に事の次第を話して吹替版を一緒に観直したのですが、友人も吹替版のほうを映画館で観ておけばよかったと言っていました。
どっちも笑えるけど、吹替版のほうがより振り切ってて良いね、とのこと。
字幕版と吹替版で話の内容まで異なるわけではないですから、もちろん、お好みで選んで大丈夫なんですよ。
でも、映画は字幕版しか観ないというスタンスの方でデッドプールもそちらしかご覧になっていない方がいらっしゃれば、どうか食わず嫌いせず吹替版もお試し頂けるといいなと思います。
じゃがいもとアボカドじゃ、イメージ結構変わってくると思うのよね。
相変わらずいろいろと振り切っている映画で楽しかったですよ。