- デッドプール2
- 英題:Deadpool 2
- 2018年 公開
2016年公開の『デッドプール』の続編。
原作コミックのほうで人気のキャラクターが何人も登場するんだけど、私は原作を読んだことがなく彼らについての前知識が何もなかったので、一度観ただけでは消化しきれていない部分が少し残っています。
でもそれを差し引いても、私にとっては全体的に楽しめる映画でした。
気に入ったところ
マイペースなケーブル
ケーブルの、あんなイカつい見た目で意外とマイペースなところが可愛くてお気に入り。
リップクリーム塗りながら喋るなよ、何言ってるか分かんないじゃない(笑)
デッドプールやX-MENの原作を知っている私の友人曰く、このケーブル、原作よりもだいぶ渋くてカッコイイそうですね。
本当ですか?
ジョシュ・ブローリン氏
今作でケーブルを演じているジョシュ・ブローリン氏は、アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーに出てくるサノスというキャラクターの声優を務めている役者さんです。
今回のデッドプール2でケーブル役としても出演なさったことで、マーベル関連作品にとって欠かせない俳優さんの一人になったなーという感じがします。
強運のドミノ
あとはドミノも、なんだか気になるキャラクターで惹きつけられました。
とことん、運の良い人ですね。
Xフォースに入る・入れないでデップーとしつこく応酬しているシーン、あまりにも自信たっぷりにメンバー入りを宣言してて、見ていて楽しかったです。
戦闘能力も高いと思うし、デップーは最初渋ってたけど仲間になってもらうには申し分ないですよね。
私は、彼女について今までに聞いたことがなく、今作で初めて知りました。原作読んでない勢ですごめんね。
このキャラクターについて何も知らないなりに、この運の強さというのが彼女に備わったミュータントとしての能力なのだなと理解しました。
そのうえで、ドミノが運命の女神に語りかけたシーンが印象に残っています。
本人があくまでも『運に恵まれている』と捉え、運の良さを信用しているから、運のほうも彼女に味方してくれるというか。
運ってそもそも人格ではないけど、もし運にも人間のように意思があれば、こういう人に力添えしたくなるだろうなと思うんですよ。
自分の都合のために悪用しないところというか、強欲さの無さそうなアッサリとしたスタンスが、ドミノが運に恵まれる人であることの核心の部分なのかなというイメージです。
イマイチだったところ
ジャガーノートってどの辺が最強なの???
今作の敵の一人として、ジャガーノートというヴィランが登場します。
なんでも、最強のミュータントらしいのですが…どうもそうは思えなかったんですよね。彼の前例のこともありまして。
CASE 1:X-MEN ver.
アベンジャーズシリーズのヒーロー映画が流行りだす前、私はX-MENシリーズの映画が大好きでした。
今の新しいほうのシリーズじゃなくて、イアン・マッケラン氏がマグニートー、ハル・ベリーさんがストーム、ヒュー・ジャックマン氏がウルヴァリンを演じていたほうのシリーズです。
そちらのシリーズのうちの一作の中でジャガーノートというキャラクターが出てきたのですが、確か、そんなに強敵な感じではなかったんですよね。
その作品の中でも、超強いヤバいやつ!みたいなことは言われていたと思いますが、移動式の監獄に捕えられていて、解放されて出てきたものの割とすぐ倒されてしまったチョイ役、という印象しか残っていません。
アッサリ倒され過ぎでどうにも雑魚キャラにしか見えなかったので、どの辺がそんなに危険なんだろうと不思議に思っていました。
CASE 2:デッドプール2 ver.
そんな経緯があり、私の中で『がっかりヴィラン』的な印象のジャガーノート。
今作で見ても、やっぱりそんなにヤバいキャラクターに見えないんですよね。
名前や見た目からすると、十中八九、同一人物だと思うんですが、最強のミュータントかと言われるとそこまででもないように思えてしまいます。
確かに、映画の終盤での戦闘ではなかなか苦戦しました。
でも最終的にはデップーたちが倒して勝ちましたし、それ以前に、そもそもメインの敵ではなかったですよね?
デップーたちXフォースのお目当てはポッチャリ坊やのファイアー・フィストで、ジャガーノートとの戦闘は、基本的にはコロッサスおじさまが引き受けてくれてなかった?
以前のX-MENでの雑魚並みの扱いや今作でのオマケ扱いのおかげで余計にそう感じるんでしょうけど、今作においてもやっぱり、ジャガーノートが評判ほどの強敵とは思えないままでした。
気になったポイント
他の映画のパロディネタ
公開前の事前情報では、この映画には他の映画のパロディネタがたくさん盛り込まれているという触れ込みでした。
でも、残念ながら私はあんまり気が付かなくて。
せっかく、メインのストーリー以外にも楽しめるポイントがたくさん用意されているのに、それをほとんど回収できていないのが現時点での心残りです。
映画館で一度観ただけの範囲でなんとなく思い当たるのは以下のものだけでしたが、一応メモ。違うかもしれないけど。
- ミュータントの学園でのシーン全般:
ヘルメットの辺りとか。
X-MENシリーズの設定をそのまま流用してますよねデップーさん。 - Xフォースの決めポーズ:
ガル・ガドットさん主演のワンダーウーマンのポーズのパクリ? - 昔のライアン・レイノルズ氏(デッドプール役の俳優さん)の元にタイムスリップ:
グリーンランタンへの出演阻止、旧ヒドイ版デップー役も阻止。
ほぼ気づいてないじゃん。
ストーリーに夢中だったので、映画の最中はパロディネタを探すのを忘れててこれしか覚えてないです…。
本当はもっとたくさんあるんでしょう?
全部見つけるまで、何度でも観直したいです。
なんなら、他所のブログさんとかにお邪魔して情報収集しようかしら。
どこに何のネタがあるかという情報を知っても、それを実際にこの目で見るまでは、まだ自分の映画体験ではないですからね。
全部見るまで楽しみがまだ残ってることになるので、そういう点でも、私にとっては見応えのある映画です。
総評
前作に引き続き過激なテイストの笑いが楽しめ、緊迫したシリアスな雰囲気も味わえる、一粒で二度美味しい感じの映画でした。
ギャグ表現のおバカっぽさは前作のほうがやや強かったかな。
笑える度では前作、作り込み度では今作に軍配が上がるという印象です。
前作同様に流血表現も下ネタも盛り沢山なので、そういう、くだらないけど色々と振り切ってる感じの作品に抵抗のない方にオススメしたい映画です。