- アイアムアヒーロー
- 英題:I Am a Hero
- 2015年 公開
花沢健吾さんの漫画『アイアムアヒーロー』を実写化したゾンビもの映画です。
日本の映画には珍しく、ゾンビのメイクやグロ描写がショボくないのが見どころの1つ。
血飛沫が飛び散りグロテスクな映像がバッチリ映るせいもあってか、R+15(15歳未満鑑賞禁止)に指定されている作品なので、グロ系が苦手な方やお若い世代の皆さんはご注意ください。
公式の予告編動画は↓こちらからご覧いただけます。(予告動画には血やグロテスクなシーンは写ってないのでご安心ください)
気に入ったところ
主人公の英雄とZQNたちの再現度の高さ
片瀬那奈さん演じる徹子のZQN化した後の動きをみて、私はその気持ち悪さにテンションが上がりました。
この映画はクオリティが高そうだなって。
原作の漫画を何巻か読んだことがあるのですが、この実写版映画、主人公のビジュアルが漫画での見た目とかなり似ています。
大泉洋さん演じる主人公・英雄は特に再現度が高いですね。
ZQNたちについてもそうです。
ビジュアルも動作も、漫画で描かれていたような気持ち悪さをさほど削ぎ落とさずに映像化されてるところが気に入りました。
漫画で見るとZQNって結構、かなり気持ち悪いので、あれを緩和せずほぼそのまま実写化する企画がよく通ったな…という驚きもあります。
グロ描写がショボくない
私のごく個人的な印象ですが、ゾンビとか魔法とか超能力みたいな非現実的な要素を題材とした日本の映像作品って、そういう描写のリアルさを削り過ぎちゃってショボく仕上がりがちだと思うんですよ。
予算も限られてるし、特殊メイクなりCG処理なりをしてくださる技術者の方の人数や人件費だって、タップリ用意できるわけではないでしょう。
あとは、そういうジャンルがウケるのか、どれくらい収益があげられるか…ってのも考えて企画すると、なるべく多くの人が観ることができるように作らないといけませんから、グロくして対象年齢層が限られすぎるのも避けたいでしょうし。
だから、こういったジャンルの作品が多くないことやグロ描写、視覚効果などが控えめになっちゃうのって無理もないとは思うんだけど…
私は海外の映画ばかり観ていますが、その理由の一つが、私の好きなこういうグロ・ゾンビアクションみたいなジャンルは邦画だとショボくて観るに耐えないからだったりします。
でもこの映画は違いました。邦画の割には、その辺り全然ショボくない。
チープすぎる特殊メイクやぎこちなくて浮きまくりのCGなんかも特に無かったので、ショボさのせいで白けちゃう…ということがなくて良いです。
強いて言うなら、序盤の漫画家の部屋にいた女性アシスタント(みーちゃん)の膨らんだ顔が、被り物っぽさ強めだったことぐらい。でも原作でもそれくらいパンパンだったし、再現度は高いですね。
イマイチだったところ
原作を全く読んでない人でも話が分かるのか
ヒロミちゃんも半感染で意識がはっきりしないまま。
ストーリーも、ショッピングモールを脱出したところまでで終わり。
ヒロミちゃんのあの状態が結局何だったのか分からずじまいで消化不良、って思う人もいそうです。
残りの部分も実写で見たい
この映画で描かれているのは原作漫画の一部分だけなので、本当ならまだこの後も英雄たちのサバイバルは続きます。
ヒロミちゃんが他のZQNのようになってない理由も明らかになりますし、映画ではチョロっとしか出てなかったキャラクターがもっと後のほうでまた出てきたりもします。
この実写化クオリティなら、残りの部分も映画として観たいです!
…が、続編は無いみたいなので観れません。
だからそこがちょっと残念…。
作品に対する不満ではなく、もっと観たいという希望が叶わない点を惜しく思ってるだけです。
興味が湧いたところ・気になるポイント
徹子のアクション
コメント
ちょっと考えちゃうところ
英雄の自己紹介のセリフの変化
主人公・英雄の自己紹介の仕方が変わったのが少し気になります。
映画の前半でヒロミちゃんに自己紹介した時には、自分の名前の字を説明するのに「エイユウと書いてヒデオです」と言ってましたよね。
それが、映画の最後でヤブさん(看護師の女性)に本名で自己紹介するときは、「ただのヒデオです」になってる。
エイユウ、って表現を使わなくなってました。
ヒーローってシンドイな、って思って言わなくなっちゃったのかな?
そんなにいいモンじゃないな、って。
総評
グロさと、ZQNたちの再現度の高さが気に入りました。
邦画だとこういうジャンルはチープだから…と思って敬遠しがちな方には、ぜひご覧いただきたい映画です。
あとは、原作漫画で主人公の心の中の描写(妄想の友達とか)が長くてもどかしいと思ってた方がいたら、この映画だとその辺は割愛されてるので、サクサクとストーリーを追えていいかもしれません。
年齢制限がある作品なので15歳未満の方は観れないのと、血が平気でもグロテスクなやつ(気持ち悪い映像)が無理な方は、ちょっとやめといたほうがいいかも。