パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊 (2017)

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊 (2017)
  • パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊
  • 英題:Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales
  • 2017年 公開
  • ( 4.5 / 5.0 )
2018/10/15 続編情報について追記しました
2018/10/28 リブート企画について追記しました

パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズの5作目。
今作は、ジャックを恨んでいる海賊ハンターとの戦いが繰り広げられます。
ある登場人物の過去の出来事も明らかになり、最初の三部作の完結で落ち着いてしまっていた私の海賊熱が再燃するようなアツい一作でした。

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シリーズのお馴染みキャラが再登場

パイレーツ・オブ・カリビアンのシリーズには、複数の作品に続けて出演しているお馴染みのキャラクターがたくさんいますよね。
今作でも、今までのシリーズ作に出ていたキャラクターたちには引き続き出番があります。

  • バルボッサ
    アン女王の復讐号の現船長。ジャックとは腐れ縁。
  • おサルのジャック
    バルボッサのペットのサル。
  • ウィル
    フライング・ダッチマン号の現船長。死者の魂を導くお仕事の年季が明けていないので、未だに海に縛られている。
  • マートッグ&ムルロイ
    バルボッサの船の船員。元は海軍兵だったが、3作目終盤で海賊に転身。

一方、3作目まで毎回登場していたピンテル&ラゲッティのコンビは、今作でも出演ナシ。
マートッグとムルロイは3作目の終盤で海賊入りして4作目にも出てましたが、ピンテルとラゲッティのほうは、彼らとは対象的に4作目でパッタリと消えてしまいましたよね。
それまで毎回出演していたキャラクターたちだったので、今作こそは復活して出番があるかと少し期待していたのですが、残念ながらやっぱり出てきませんでした。

ジャックとバルボッサの仲良しコンビ

今作には、お馴染みのバルボッサ船長も出演しています。
シリーズ1作目から、ジャックとバルボッサは基本的には敵対関係にありますよね。基本的には。

本人たち的にはお互い気に食わない(ということになっている)仲の、この2人。
私から見れば、なんだかんだ言って結局仲良くやってるじゃない、という感じなんですよね。

私と同じように、彼らに対して『トムとジェリー』のような仲良しコンビのニオイを感じている方は結構たくさんいらっしゃるんじゃないかと思っています。
じゃれあいというか、仲良く喧嘩というか。

あるシーンでは、ジャックのバルボッサに対する辛辣な評価が投げかけられるのですが、二重の意味で笑ってしまいました。
「キミは不細工なのに(以下略」って。
超ストレートにハッキリ言うんですよね。

その言い草でまず、ひと笑い。
そして、そういうことを臆さず言うような2人の間柄ってやっぱり仲良いじゃんと、もうひと笑い。

開け透けな物言いができるくらいに仲が良いという、2人の間柄が伺える良いシーンの一つだと思います。
真っ向から思いやり合っている正統派の友情とはタイプが違いますから、もちろん本人たちは否定するでしょうけどね。

まぁ、それ以前にそもそもジャックの発言ですから、さもありなん、という感じではありますが(笑)

敵の見た目が怖い

今作の敵は海賊狩りのオバケ船長で、なんかもうビジュアルが怖いです。

今までの作品の敵も、デイヴィ・ジョーンズといい初期のバルボッサや手下たちといい、見た目が海の生き物と融合してる風なので少々グロテスクではありましたよ。
でも今作の敵・サラザール船長は、顔もバリバリに割れてるし、後頭部もゴッソリ無くなってて、口の中は黒い血でお歯黒状態!
私の基準では、ビジュアルの恐ろしさが今までの敵よりも上でした。あくまでも私的には、ですが。

(ジャックたちから見て)異国風の話し方で、若干の威圧感もあり、海賊を狩るためにどんな手でも使うという執念深さと手厳しさで追い詰めてくる海賊ハンター。
デイヴィ・ジョーンズと違って慈悲もないし、おまけに顔も怖い。

かなり粘り強く食らいついてくる印象の敵だったので、デイヴィ・ジョーンズとの戦いのときよりも今作のほうがジャックたちは苦戦していたような感じがします。

見た目の怖さが、こんな奴に追いかけられるのは真っ平御免!という心情を更に後押ししてくれるスパイスのように思えて、怖い顔ですが私は気に入りました。

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イマイチだったところ

エリザベスの出番がほぼ無くてガッカリ

事前情報によれば、最初の3作で活躍したエリザベスも出番があるとのことだったんです。
ところが、いざ観てみたら本当にチョロっと一瞬出ただけだったので、私の感覚ではこれは出番ナシに等しい少なさ。
エリザベスは私のお気に入りのキャラクターなので、あまりのチョイ役ぶりにちょっとガッカリでした。

私は最初のほうの3作とそれが一旦綺麗にまとまって終わりを迎えたところがとても気に入っているので、その思い出補正のせいで、エリザベスの登場や活躍を期待しすぎていたんだと思います。
でも、もうちょっと出てきてくれてもよかったのよ?笑

ジャックのブッ飛び具合が物足りなかった

今作では、ジャックの飄々とした様子が、今までの作品に比べるとやや大人しめだったような気がしました。
相変わらずブッ飛んでるにはブッ飛んでるんだけど、なんかちょっと違うような。
どの辺のことが理由で大人しめに感じたのか、ハッキリとした原因は自分でもまだ掴みかねています。

もしかしたら、今作ではジャックの活躍よりもバルボッサのエピソードに心を奪われながら観ていたせいかもしれません。

あるものをゲットするために建物ごと引きずってったりして、本当、やっぱりブッ飛んだキャラクターではあるんだけどな…。

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気になったところ・興味が湧いたポイント

サラザールの訛り

今作の敵・サラザール船長。
このキャラクターは話す時にRの発音がかなり巻き舌っぽかったんですが、こんなオバケみたいになる前はスペインの海軍の人だったようです。
スペイン語ベースの英語ってことで、こういう話し方なようですね。

サラザールを演じたハビエル・バルデム氏がインタビューで話している様子の動画を見たのですが、別に巻き舌っぽい発音ではなかったです。
ということは、サラザールの役柄用にあえてスペイン語風の巻き舌発音にして演技なさっていたのだと思います。

ハビエル・バルデム氏

ちなみに、ハビエル・バルデム氏ご本人はスペイン出身の俳優さん。
映画を観たときにはスペインのご出身とは知らなかったのですが、サラザール役での巻き舌っぽい話し方には、母国語の発音の特徴がふんだんに活かされていたのだなと思いました。

あと、彼は前作でヒロインを演じたペネロペ・クルスさんとご結婚なさってるんですよね。
パイレーツ・オブ・カリビアンのシリーズがお2人のご縁と関係があったかどうかは定かではありませんが、どことなく、繋がるものを感じてしまいます。

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総評

海を股にかける海賊たちの生き様が再び描かれていて、面白かったです。
前作を観て離れてしまったシリーズファンの方、ぜひ戻ってきてください!

正直言うと、私は前の4作目を観たときにとてもガッカリしてしまって、もうほとんど諦めちゃってたんです。
このシリーズで体験できていた高揚感は、新作が出てももう味わえないんだなー、って。

でも、懲りずにこの新作を観てみて、本当に良かったです。
パイレーツ感が戻ってきてる!!!

前作で舞台もキャラクターもいっぺんに切り替わりすぎて不完全燃焼のような気持ちを抱いていた方は、今作でそれがだいぶ持ち直したところを、ぜひ確認して頂きたいです。
大丈夫、前作ほど唐突な感じは無いから!

…とはいえ。
私の中ではシリーズ最初の3部作の完成度が高すぎるので、あれと同じレベルにワクワクするような冒険譚が楽しめるかと言われると、さすがにソコまでは及びません。

もうね、このシリーズで、最初の3作を超える展開を更に寄越せだなんて思ってないんです。
期待してないと言うとネガティブな意味に聞こえちゃうけど、満足して昇華済みなんですよね。

あの、出会いから収束までの展開と流れ。
このワンセットが充分に最高なので、何も文句ないの。

あれでしっかりまとまって終わりを迎えてるので、4作目から新しい冒険で仕切り直すこと自体は、別におかしくないですしね。

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続編について

余談ですが、シリーズの新たな続編となるパイレーツ・オブ・カリビアン6(仮題)も制作される予定で、企画が進行中だそうですよ。(※2018年8月時点情報) →次項『リブート企画』に情報追記しました。

続編については制作側などからの音沙汰があまり無かったためか企画立ち消えの噂もチラホラ見聞きしていましたが、本作に引き続きヨアヒム・ローニング監督がメガホンを取るということでお話が進んでいるようなので、このままスムーズに進行してほしいなと楽しみにしています。

なお、ローニング監督は今『マレフィセント2』の撮影に取り組んでおいでなので、パイレーツ・オブ・カリビアン6の撮影に取り掛かれるようになるのは、そちらが終わってからになるかな?と思っています。
マレフィセント2の公開日が2020年05月の予定なので…そう考えると、6作目の着手は結構先の話になりそうですね。気長に待つことにします。

バルボッサファンの私としては、バルボッサに是非また復活してほしいところ。

1作目で倒したと思ってたのに、カムバックしてくれたじゃん。また戻ってきてよ。

リブート企画

先日まではパイレーツ・オブ・カリビアン6作目として続編企画が進んでいる状況でしたが、新たにゲットした情報によれば、続編ではなくリブートの企画が始動・進行しているようです。
更に更に、リブート版ではジャックを演じていたジョニー・デップ氏は起用されない可能性が高いとのこと。(※2018年10月26日時点情報。Daily Mailの記事(英語)参照)

な、ナンテコッタイ…ジャックとバルボッサのあの仲良しコンビはもう観られないってこと…!?

リブート版ではレット・リース氏とポール・ワーニック氏が脚本を担当するお話になっていて、実は既に着手なさってる模様。
ちなみに彼らは、デッドプールシリーズやゾンビランドなどのコミカルな作風の脚本を手がけておいでの脚本家さんたちです。

この追加情報を更新した時点では脚本家情報以外には特に情報が見当たらなかったので、キャラクターやその役者さん等、詳しいことはまだあまり分かりませんでした。
続報を見つけたら、メモを兼ねてまたこちらに情報を追加しようと思います。

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